作業員はジャイロセンサー内蔵の小型携帯発信器を腰ベルトに装着します。
高性能ジャイロセンサー(傾斜センサー)の小型携帯発信器は作業員が倒れて動きがなくなった時、もしくは、携帯発信器の緊急押しボタンを押した時に、緊急事態発生と判断して警報表示盤に向けて無線で緊急自動通報を行います。
警報表示盤はブザーとパトランプで異常事態発生を周囲に知らせます。
作業員が体調不良、突然の事故で倒れて動けなくなった時、熱中症、酸欠状態で動けなくなった時に自動的に離れた場所に警報を発します。
ベルトに装着する携帯式ジャイロセンサー電波発信器。軽量。サイズはポケットベル程度のサイズです。
昼夜を問わず、一人作業中に万が一事故や災害が発生したときに、事務所や守衛室、さらには追加オプション機能で固定電話回線やメールを使って工場外の責任者の携帯電話やスマートホンへ緊急連絡を可能にした産業用安否確認システムです。
作業中の熱中症対策、酸欠対策。
工場、製造業の現場、研究室、クリーンルームなど構内を移動しながら仕事をする作業員に最適の緊急連絡装置です。ガスの噴出等が心配される作業現場でのご利用もおすすめします。
一人暮らしのご高齢者、体調が悪い方の緊急連絡対策にもご利用いただけます。
利用エリアを広げる中継機もご利用いただけます。
以下の2つの機能をご利用いただけます。
1.ジャイロセンサーを使った自動監視機能のよる緊急連絡
2.押しボタンを使った手動による緊急連絡
(設定例)
倒れた事を検知するタイマー設定 → 60秒間に設定。
警報遅延タイマー設定 →10秒間。警報遅延タイマー有りの設定。
(動作例1 -警報が作動した場合)
1.作業員が携帯式ジャイロセンサー電波発信器を腰に装着して作業を開始します。
↓
2.作業員が体調不良で倒れて動かなくなります。
携帯発信機を角度60度以上倒した状態。
↓
3.作業員が倒れた状態が60秒継続します。
↓
4.電波発信器から予告音(10秒間)が鳴り始めます。
↓
5.予告音が鳴っている間、そのまま作業員が倒れた状態が継続すると、
予告音がピュー、ピュー、ピューという警報音に変わり、警報表示盤に向けて無線で緊急通報を行います。
↓
6.警報表示盤のブザーとパトランプが作動して異常事態発生を知らせます。
(動作例2 -発信機の予告音を聞いて作業員が立ち上がった場合)
1.作業員が携帯式ジャイロセンサー電波発信器を腰に装着して作業を開始します。
↓
2.作業員が倒れた状態で動かない状態が継続します。
携帯発信機を角度60度以上倒した状態。
↓
3.作業員が倒れた状態が60秒継続します。
↓
4.電波発信器から予告音(10秒間)が鳴り始めます。
↓
5.予告音の10秒間が経過する前に電波発信器を起こすと予告音は停止します。
→作業員が立ち上がった状態へ移行する。
警報表示盤への通報も行われません。発信器は待機状態に戻ります。
携帯式ジャイロセンサー電波発信器
作業員の腰ベルトに装着します。
裏側に腰ベルトに固定するフックがついています。
傾斜検知角度 鉛直線より約60度以上の傾斜 復旧は約50度
周波数 426Mhz帯(特定小電力無線)
出力 特定小電力無線10mW以下
自動送信 ジャイロセンサー(傾斜センサー)
手動送信 押しボタン
電池 単4アルカリ電池2本(DC3V)
重量 約80グラム
寸法(本体) 横80ミリ×縦50×厚31ミリ
使用可能温度 -10度~+50度
屋内用
※別機種で防爆仕様の携帯式ジャイロセンサー電波発信器もご用意できます。
電池保ち時間の目安:
1日1回送信+10秒間警報音を鳴動として約2年(※使用状況により変わります。)
電波の届く距離 最長100m
発信機は後日追加することもできます。
1.倒れた事を検知するタイマー設定
発信機を携帯した作業員が倒れて動かない状態がどれだけ継続した時に、作業員が倒れている、と判断するかを設定します。
10秒間 30秒間 1分間 2分間の4通りの内いずれか1つを選択できます。
2.警報遅延タイマー設定
作業員が倒れたことを検知して、警報表示盤に向けて緊急通報を行うまでのタイマー時間。10秒間に固定です。
→機能を使うか使わないかを選択できます。
3.警報音量の切替設定
携帯発信器の警報音は、大と小のいずれかを設定設定できます。
4.電池切れ警報機能内蔵。
電池残量が減ってくると、携帯発信器の表示灯が約5秒間に1回の点灯を繰り返すようになります。
同時に警報音も小さくなります。その場合は早めに電池を交換してください。
(本システムは以下のような2つの場合に警報が作動します。)
1.自動送信(ジャイロセンサーによる監視)
一定の時間、携帯発信機が60度以上(60度設定)傾いて動かない状態が継続した場合。作業員が床に倒れて動かない状態を想定します。
(例)
倒れた事を検知するタイマー設定 → 30秒間に設定。
警報遅延タイマー設定 →10秒間。警報遅延タイマー有りの設定。
携帯発信機を60度以上倒した状態を継続します。
↓
30秒後、ピッツピッツピッツ…と警告音が鳴り始めます。
↓
さらに10秒後、ピュー、ピュー、ピュー、という音に変わり、
警報表示盤に向けて無線で緊急通報を行います。
音の止め方
ピッツピッツピッツ…という警告音の間。→携帯発信器をおこすと警告音は停止します。
ピュー、ピュー、ピュー、という緊急通報の音。→携帯発信器の停止ボタンを押すと停止します。
2.手動送信
丸い押しボタンを押すと緊急の電波が手動で発信されます。
タイマーは関係なく、即、警報表示盤に向けて無線による緊急連絡が作動します。
丸い押しボタンを長押ししても緊急の電波が手動で発信されます。
※押しボタンによる手動送信機能のみの発信機もご用意できます。
ジャイロセンサーによる監視機能無しの機種。外観はほとんど変わりません。
4チャンネル警報表示盤
携帯式ジャイロセンサー電波発信器からの緊急無線電波を受けるとアラーム音を発し、 上のパトランプを点滅させます。事務所など目のつきやすい場所の壁にネジ止めで固定します。
警報表示盤の表面の発報した発信機を識別するLEDランプ。1チャンネル~4チャンネル。
ジャイロセンサー発信機は、チャンネルを分けて登録する事ができます。
(発信機のチャンネルへの振り分け例)
発信機No.1→1チャンネル1に設定
発信機No.2、No.3→チャンネル2に設定
発信機No.1が異常信号を発信した時はチャンネル1のLEDが転倒します。
発信機No.2が異常信号を発信した時はチャンネル2のLEDが点灯します。
異常を検知した発信機が登録されているチャンネルのLEDランプが点灯します。
警報表示盤の表面のランプとボタン類
上の段の真ん中の黒いものは100デシベル警告ブザー。
警報停止ボタン(赤)-パトランプとブザーを停止します。
表示消灯(黒)-1~4までのランプを消灯します。
写真右上の小さな緑ランプ-電源ランプ
※1台の警報表示盤には最大40個の携帯式ジャイロセンサー発信器を登録する事ができます。
1つのチャンネルにまとめて40個登録したり、2つのチャンネルに20台づつ合計40個登録したりすることもできます。
※1度、携帯式ジャイロセンサー発信機が警報表示盤に登録されると警報表示盤の電源を切っても携帯発信機のIDは消去されません。
警報表示盤から独立した受信アンテナ1本付属。10mケーブル(黒)1本付属。
壁などの電波の障害物を避けて電波を送受信しやすい位置関係を作り出すことができます。
メインの警報表示盤は目視のしやすい位置に、受信アンテナは電波を受信しやすい位置に設置してください。
天井の高い工場や倉庫の場合は天井近くの周囲から電波が届きやすい高い位置がおすすめです。
アンテナは屋外に設置可能です。
警報表示盤とアンテナはケーブルで結ばれます。標準ケーブルの長さ10m。
上 事務所と作業室の間に壁がある場合のイメージ図。
警報盤は目のつきやすい事務所内、独立した受信アンテナは作業員が仕事をしている工場側に設置します。
アンテナを使って工場側で作業中の作業員が携帯する発信機の電波を受信しやすくします。かつ、事務所内で警報盤の発報を確認しやすくします。
警報盤と受信アンテナはケーブルでの有線接続となります。
上 たくさんの機械や商品が並ぶ天井の高い工場や倉庫の場合のイメージ図。
独立受信アンテナを周囲から見晴らしの利く天井付近(高い位置)に設置します。障害物を避けて作業中の作業員が携帯する発信機の電波を周囲から受信しやすくします。
警報表示盤の仕様
本体寸法 縦50センチ×横25センチ×厚み15センチ
※アンテナ、電源ケーブルを含みません。
ケース材質 ポリカーボネート樹脂
重量 約1キロ
使用可能温度 -10度~+50度
屋内用 ※防爆仕様ではありません。
中継機(※追加オプション機器)
ジャイロ携帯発信器の電波が警報表示盤まで届きにくい場合にご利用ください。
受信周波数 426Mhz帯
送信周波数 426Mhz帯
出力 特定小電力無線
電源 AC100V
寸法 縦35センチ×横25センチ×厚み15センチ
※電源ケーブルは含みません。
ケース材質 ポリカーボネート樹脂
重量 約1キロ
使用可能温度 -10度~+50度
電波の届く距離 見通し100m
屋内用 ※防爆仕様ではありません。
携帯式ジャイロセンサー発信器の電波を中継すると内部基盤の赤ランプが点灯します。
警報表示盤の近くで携帯式ジャイロセンサー発信器を発報させると、 中継機を介さずに表示盤に着信します。
中継機は、携帯発信器と警報受信盤の途中に存在する電波を遮断しやすい壁や大型機械、商品棚などを避けて、電波の流れの迂回ルートを作るご利用方法もあります。
以下 中継機の配置例。
携帯発信器と警報受信盤の間に中継機を2台配置する場合のイメージ図。
携帯式ジャイロセンサー発信器から発信される電波は、直接警報表示盤に着信、もしくは中継機No.1、No.2を介して警報表示盤に着信のいずれの方法でも着信させる事ができます。
移動しながら遠くから受信盤近くまで来る作業員の携帯する携帯式ジャイロセンサー発信器の電波を中継機を複数台使用して警報盤に届かせるイメージ図。
受信盤のすぐ近くの場合は直接受信盤に着信します。
中継機は複数台ご利用いただけます。当製品の利用をご希望の建物内のエリア等をご相談ください。
(中継機の利用例)
壁に遮られる電波を、中継機を使って、斜め横方向から迂回させて事務所の警報盤に届かせるイメージ図。通路の利用。
(中継機の利用例)
別棟の建物間で無線通信を行う場合のイメージ図。工場から事務長へ通報。
発信側の建屋の壁自体が電波を遮断する可能性があります。
発信側工場の外壁、もしくは窓ガラス付近に中継機を設置して、中継機から事務所の外壁の受信アンテナに電波を送るイメージ図。窓ガラス越しに事務所の独立受信アンテナに電波を送るイメージです。
一般的にガラスは電波を通しやすいです。(※鉄芯の網入りは電波を遮断します。)
ご注意
中継機を介して警報表示盤に着信すると、携帯式ジャイロセンサー発信器が発報してから 警報表示盤に着信するまでに数秒間のタイムラグが発生します。タイムラグの目安-中継機1台を回する毎に2秒程度。
携帯式ジャイロセンサー装着一人作業緊急無線連絡装置への質問と回答
携帯式ジャイロセンサー装着一人作業緊急無線連絡装置の利用例
携帯式ジャイロセンサー装着一人作業緊急無線連絡装置のオプション機器
携帯式ジャイロセンサー装着一人作業緊急無線連絡装置の価格
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